人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自分カメラで写し撮る心象風景の羅列 毎日がはじまりの日

by ketsumazuku

残したいもの

私の音楽のルーツは、荒井由実である。
小学校3年生の頃、毎日学校からまっすぐ帰って来ては聴きまくった。

音源は父のカセットテープで、忘れもしないピンクのインデックスに、父の几帳面な字で、背表紙には『荒井由実』と書いてあり、リストのところに曲名が書いてあった。
今あらためてアルバムの曲名を見てみると、あのカセットテープに録音されてたのはデビューアルバムの『ひこうき雲』+αであった。
アルバム『ひこうき雲』に収録されていなくて父テープに収録されていた曲は、「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」「魔法の鏡」「ルージュの伝言」「少しだけ片思い」「あの日にかえりたい」「翳りゆく部屋」
どうしてそんな選曲がされてたんだろう、と思ったら、これら全てシングル曲なんである。
このたび、荒井由実時代のアルバム4枚とシングルなどがセットになったbox set(2004年発売)を購入。そうしたら、判明したってわけ。

今聴いても涙が出る程良い。

ところで、私は、昔から、ユーミンの描くストーリーに登場する「彼」とか「あなた」とかって恋人の存在を疑っているのだけど、つまり、彼女の話は妄想で、本当はその世界には『私』しかいないんじゃないかと感じている。
何故、恋人の存在が妄想だと思うのかというと、『彼』や『あなた』や『あの人』は、どの歌の中でも、離れたところにいたり、過去の人だったり、まだ出会っていなかったり、いつも『私』の隣にはいないからだ。恋人は現在進行形で『私』と一緒にいた試しが無い。
もし機会があれば(絶対ないのは判ってるが)ご本人にご意見うかがってみたい。

父から受け継いだユーミンを息子氏に残します。
CDかけながら歌いまくってたら一応賢く聴いていたので多少素養はある、かも?

Yumi Arai 1972-1976

荒井由実 / EMIミュージック・ジャパン


by ketsumazuku | 2009-03-19 10:44 | 音楽雑談