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自分カメラで写し撮る心象風景の羅列 毎日がはじまりの日

by ketsumazuku

美食家願望

村上龍の小説が好きだ。
特に好きなところの一つに飲食の場面がある。
本当に良いものをちゃんと良いと判って、食べ、飲み、体に取り込むシーン。
ウニを採ったその場で海水で洗って食べる。
山盛りの小指大の海老を平らげる。
醤油漬けの生のあさりのヌルヌルした身を次々に口に放り込む。
芸術的に調理された料理をフルコース、もちろんデザートまで残さず食べる。
すごく素敵。
あたしも本当に美味しいものを食べたいと激しく思ってしまう。
日頃あまり食にはうるさくなく、どちらかというと面倒だなと思うほうだが、村上龍の本を読むと自分がとても心の貧しい人なのだという気がしてしまう。
食べるということはとても豊かな行為であり、生き物の本質である。
食道楽は素晴らしい。

村上氏の言葉によると、
「お腹が空いている時はどんなものでも美味しいというのは嘘、どんなに美味しいものでも毎日食べたら飽きるというのも嘘」
だそうである。あぁ、実感してみたい。
by ketsumazuku | 2005-05-11 23:52 | 蹴躓く好きもの咄