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自分カメラで写し撮る心象風景の羅列 毎日がはじまりの日

by ketsumazuku

「ひとりでご飯を食べてても淋しく見えないように練習...」

というような一文が小説の中に出てきて、少し考えた。
ひとりでご飯を食べていて、一番淋しく見えるのは若い女性である。
次におばさんで、おじさんで、その次がおばあさん、だろうか。若い男性からは淋しさはあまり感じない気がする。
本にも出てくるが、もっとも淋しそうに見えないのが、裕福そうなおじいさんだ。
私も見かけたことがあるが、家族でごくたまに行く割と高級なフランス料理のお店で、まるで散歩の途中にお腹が空いたので寄りました、というような気軽な感じで、おじいさんが一人でランチをとっていた。とても羨ましい、と思った。

<私の一人ご飯対策>
もっとも淋しそうに見えない場所はファストフード店だから、お腹を満たせればなんでもいいというときは大抵ファストフード店を目指す。マクドナルドよりはロッテリア、ファーストキッチンよりはモスバーガーが理想的。
でも、どう考えてもファストフードを食べたくなくて時間が遅くない時、私がしばしばに利用するのは、百貨店の上にある大衆レストランである。ちなみに百貨店の最上階にある大衆レストランで、もっとも淋しそうに見えないのはおばさんだ。おじさんは少し淋しい。
何故か妙に服装をキメてしまっている場合は、百貨店大衆レストランはむしろ少し気が引ける。そんな時のために、一人で入りやすいカフェか何かを用意しておく必要がある。喫茶店は食べ物に重点を置いていないので、この場合は適さない。イマドキのカフェはフードメニューも豊富だからちょうど良いのだ。
一人で入りやすいカフェの条件は、小さなテーブル、もしくは、カウンターがあること。適度にガヤガヤしていて、適度にワイワイしていないこと。狭すぎないこと、などが挙げられる。
一人でカフェに入るには、読み物、書き物、携帯電話が必須アイテムだ。私は喫煙者なのでまだ助かるが、読み物・書き物は、一人でやりたいことがあるという演出、携帯電話は、実はこのあと人に会うまでの時間つぶしなんです私、を演出する。周りの人も安心するというものだ。
いずれにせよ、ひとりご飯ではいいものは食べられないことに変わりはない。
友人(女性)に、ひとりで居酒屋に行くという人がいたが、彼女はとにかくお店の人と話をして仲良くなるのがうまい。だから成立する。私は知らない人と話をするのはニガテだし、共通の話題があるかどうかも判らない人と話したいとも思わないので、到底居酒屋には行けない。そもそもお酒があまり飲めないから論外なのだが。
美味しいものを一人で食べる方法として、友人知人と何回も通って、お店の人と仲良くなってから、一人で挑戦する、という手がある。
でもこの場合はお店の人と交流しなければならず、『できるだけ放っておいてもらいつつ、淋しそうに見えない』が私の理想なので、やはりあまり巧い方法ではない。
by ketsumazuku | 2005-08-25 13:54 | しょうもな考察